エコラダー Eco(T_T)ladder

第13回水中展覧会 アクアート イン 奄美大島(2010年)


モスリンの布に、インクジェットプリントでウミガメを染色し、アクリルやPPロープ、ナイロンテグスなど複合素材で制作しています。

ちょっと変わった題名ですが、やたらとエコエコ言う昨今のブームのいい加減さに、怒りを感じて命名しました。

表現の世界では、ただでさえ慎重にならねばならない「効率」や「合理性」ですが、エコの名の下に促進される消費はもはや噴飯ものです。

展示場所は、鹿児島県奄美大島瀬戸内町嘉鉄の海です。作品会場のポイントに、本物のウミガメがやって来てびっくり、奄美大島の海の豊かさは嬉しい限りでした。

過去との交信

第56回 全関西美術展(2010/7/6 – 7/19)


時空を超えるなんて、よくSFなんかで耳にしますが、いつも当たり前に感じている現在と過去と未来のタイミングが少しずれたなら、人と人の関係も随分変わるかも知れませんね。
人間を含む動物も、それぞれの種族によって一生の時間も様々。同じものを見ていても、見え方や感じ方も全く違うのでしょう。
この作品は全関西美術展賞(三席)を頂きました。

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メビウスの旅路

第32回 京都工芸美術作家協会展 (2010/2/16 – 2/21)


メビウスの輪は、2周回らないと元の位置に戻れません。
我々の日々の旅路も、簡単にはスタート地点には戻れないでしょうが、いつかは運命の場所、状況に出くわすことが出来るかも?との思いで制作した作品です。

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滑空の帰一

第41回 日展(2009年)


帰一とは同じ場所に帰ること。
卵から孵って大海に泳ぎだすウミガメも、またいつかその浜に帰ってきます。

自由な世界に滑空していきながらも、いつか再び出発点に戻れるかも知れない、そんな思いから制作しています。

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空に翔ける

第31回 京都工芸美術作家協会展(2009/2/17 – 2/22)


沖縄県の久高島にあった「イザイホー祭」をテーマにイメージしています。
テーマといっても12年に一回行われていたこのお祭を、私は見ていません。
人々が語るその様子や、写真の資料を基に想像するばかりです。
今は途絶えてしまっているというその女性が司る祭事に、憧れと畏敬の念を抱いて制作しました。

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