ジュゴンがきた日

第43回 日展(2011年)


沖縄のジュゴンをテーマに制作していますが、さすがに実際のダイビングで出会うのは無理。
そこで日本で唯一ジュゴンの飼育をしている三重県の鳥羽水族館に取材しました。

ところが私が取材した翌朝、オスのジュンイチ君が死んでしまったのです。
東日本大震災の事や、自分がモデルとしていたジュゴンとの突然の別れなどに様々な思いを抱き、今年の日本新工芸展、京都工芸美術作家協会展と同じテーマで制作を続けました。
この作品は、そんな2011年の総括です。

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月齢を旅する

創立65周年記念 京都工芸美術作家協会展(2011/9/27 – 10/16)


本年は京都府での国民文化祭開催という事で、京都工芸美術作家協会も設立65周年記念展を京都文化博物館、そして巡回展を南丹市文化博物館で開催しました。

出会いの縁を月齢に重ね合わせ、いつでも会えるわけではない、でもいつかはまた出会える関係を、このような時勢の中に表現しました。

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ふたつの周期

第33回 日本新工芸展(2011年)


男女の周期、親子の周期、友人との周期・・・。
現世では離別してしまっても縁さえあればまたいつか出会えると信じる事で、心も幾分和らいでいくのでは?

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揺蕩う楽園

第42回 日展(2010年)


楽園がどのようなものか、イメージする事は、じつは難しいとも思います。

そんな訳で私の楽園観は揺蕩っているわけですが、少なくとも希少生物ジュゴンが沖縄を楽園と揺蕩っていた、遥か昔の世界に思いを馳せて作品を制作しました。

1枚型の型染ですが、金彩も使用しています。


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