赤い夜

第40回 日展(2008年)


夜は黒いとか暗いと表現するのが一般的ですが、あえて赤いと表現する事で、何かありそうな夜を感じてもらおうと思いました。
御幣が破れる瞬間に、結界を超えて精霊がやって来る、そんな祭礼から南国の空気が表現できればと思っています。
人が行なっている祭礼ですが、あえてウミガメを使うことで、神や精霊との接点をイメージ出来るのでは?と思っています。

(写真をクリックで拡大)

祭の夜

第29回 日本新工芸展(2007年)


沖縄のお祭りは夜の神事が多いように思います。
神の国の精霊が、何かをヨリシロにその結界を破って人間の世界に現れ、そして朝の訪れとともにまた帰っていく・・・。
この作品では、私自身が思い入れのあるウミガメに結界を破ってもらいました。
舞台はエージナ島を望む糸満の夜の海です。

(写真をクリックで拡大)

千年の道

第38回 日展(2006年)


「鶴は千年、亀は万年」とは云いますが、万年は我々にはちょっとイメージの外になってしまいます。
千年なら何となく、まだ想像の範囲にあるような、そんな辺りを制作のポイントに持ってきました。

沖縄のアトリエから眺めた夜の月をイメージしています。

(写真をクリックで拡大)

月の彼方

第28回 京都工芸美術作家協会展(2006年)


カエンボクという木の苗を、沖縄にアトリエを開いた記念に植えました。
それが今では太い木になり、オレンジの何ともダイナミックな花を咲かせます。
それが今では自分自身の沖縄をイメージする、一つのオブジェクトになりました。

(写真をクリックで拡大)

ニライへの道

第28回 日本新工芸展(2006年)


ニライカナイとは海の向こうの楽園です。
「助けた亀に連れられて~」というイメージとは少し違いますが、壮大な距離を旅するウミガメに思いを馳せ、その旅の向こうに幸あれと思い制作しています。

(写真をクリックで拡大)